いばらき宇宙ビジネスサミット2019新たな宇宙ビジネス創出を茨城から!

~ 宇宙ビジネスの専門家によるトークセッション&茨城県宇宙ベンチャーによるピッチ~

秋葉原UDXで宇宙に関するビジネスサミットを開催!
宇宙ビジネスに興味がある方、勢いのある宇宙ベンチャーへの投資や連携に意欲がある方、これから起業を考えている方、学生の方、是非ご参加ください。
茨城県では、新たな宇宙ビジネス創出を期待し、アドバイザーとともに優れたビジネスプランを採択したばかり!
今回は、有望なビジネスプランを提案した宇宙ベンチャーが満を持してピッチを行います。(詳細は順次公開)
また、プレゼンターやブース出展企業とのネットワーキングの時間もご用意しています。

◎こんな方にお薦め!
・勢いのある宇宙ベンチャーに興味にある方
・新規ビジネスに投資したい方
・これから起業を考えている方
・茨城県による手厚いサポートに興味がある方
・起業をしたけど、事務所が高くて借りられないと思っている方
・国内外で自社の技術をPRしたいと思っている方

◎参加メリット
・茨城県で既に起業した人や茨城県事業の採択を受けた企業等と情報交換ができる
・茨城県から県の宇宙ビジネス支援施策などについて直接話が聞ける
・同じような業種の人と情報交換ができる

◎トークセッション登壇者
(いばらき宇宙ビジネス創造アドバイザー)

COO 理事 佐藤 将史氏
日本発民間初の宇宙ビジネスカンファレンス
SPACETIDE COO 理事 
佐藤 将史氏 略歴

一般社団法人SPACETIDE共同設立者・理事兼COOとして、日本初の民間発宇宙ビジネスカンファレンス"SPACETIDE"の企画・運営を行う。 野村総合研究所にて16年間、宇宙ビジネスやスタートアップ支援、オープン・イノベーション関連のコンサルティングに、政策立案から企業戦略まで幅広く従事。2019年6月、ispaceに参画。 東京大学理学部卒(地球惑星物理学・2001年)・同大学院理学系研究科修了(地球惑星科学・2003年)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)MPP(公共政策学修士・2013年)。総務省「宇宙利用の将来像に関する懇話会」「宙を拓くタスクフォース」構成員。気象庁「静止気象衛星に関する懇談会」委員。茨城県宇宙ビジネス創造アドバイザー。

代表 尾﨑 典明氏
新事業開発のスペシャリスト
エスファクトリー 代表
尾﨑 典明氏 略歴

2004年九州工業大学大学院・工学研究科物質工学専攻修了。コンサルティング会社にて企業の新事業・新商品開発支援に携わる。2009年S-factory創業、企業に加え、自治体、NPO、スタートアップに対し支援を行う傍ら、官公庁等のアドバイザー等歴任。業種業態問わず、またその事業ステージによらず、それぞれの課題に応じた支援を実践。現在、発明推進協会研究員、TXアントレプレナーパートナーズ副代表理事、NEDO NEP事業カタライザー、筑波大学国際産学連携本部准教授も兼務。

◎ブース出展

・ASTROCEAN株式会社・SAgri株式会社
・株式会社ワープスペース・合同会社Yspace
・金属技研株式会社・株式会社日港製作所

PROGRAM プログラム(随時更新)

■13:30~
受付開始
■14:00~
開会
■14:10~
トークセッション 「(仮)新時代の宇宙ビジネスに期待すること」
■14:40~
宇宙ベンチャーによるピッチ

-ASTROCEAN株式会社 CEO 森 琢磨氏
「小型ロケット洋上打上げ実証プロジェクト」

略歴

熊本高専卒(電子情報システム工学専攻)。日本海洋掘削株式会社に入社後、UAE(Sagadril-1・Asst. Electrician)、カタール(HAKURYU10・ET)にてリグ勤務。シンガポールで新リグ建造プロジェクトに従事(HAKURYU-14, HAKURYU-15)S-Booster2018にロケット洋上打ち上げ事業を応募後、ASTROCEANを設立し最優秀賞受賞。2019年の3月2日に日本で初めてロケットの洋上打ち上げを行った。

-SAgri株式会社 代表取締役社長 坪井 俊輔氏
「衛星を活用した耕作放棄地検出と
ワイン用ぶどうの適地選定実証」

略歴

横浜国立大学理工学部に入学後、大学在学中の2016年6月に株式会社うちゅうを設立。民間初、宇宙教育を起点とした教育事業の開発・運営に関わると共に、農業分野にテクノロジーをもって世界の食料問題を解決すべく、人工衛星の観測データを基に農地管理や収穫予測を行う農地管理アプリ「SAgri(サグリ)」を開発。SAgri株式会社を設立し、代表取締役に就任。MakersUniversity 1期生、DMMアカデミー 1期生であり、TSG2016 セミファイナリスト、経済産業省飛躍NextEnterprise 最年少採択として選ばれる。また、日本アントレプレナー大賞を受賞。
Global Shaper Yokohama Hub Fellowであり、Get in the Ring Osaka ,Singularity 2019 GIC共に優勝

-株式会社ワープスペース 取締役CEO 常間地 悟氏
「超小型衛星による世界初の衛星間通信ネットワークの実現」

略歴

筑波大学在学中(20歳)に最初の起業。これまでに4社の立ち上げに携わる。(うち1社ベトナム)。主にITスタートアップ等の創業メンバー/役員として経営戦略、ブランディング、法務、財務等を主に担当してきた。
現在、マルチアントレプレナーとしても活動し、筑波大出身の経営者で組織するインキュベーション団体では理事として次代のスタートアップの育成をしている。ワープスペースでは2016年11月~2018年12月まで社外取締役、2019年1月からCEO。

-合同会社Yspace 共同代表 田中 克明氏
「つくば宇宙観光プロジェクト構想」

略歴

茨城県出身のロボットの専門家、博士(工学)。(同)Yspaceを創設し、共同代表として主に経営や開発の戦略を担当。XRの技術を用いて、宇宙開発を促進させることを目指す。(株)ispaceのエンジニアとして月面探査車の開発も担当し、早大招聘研究員としてロボットの不整地移動の研究も続ける。大学生・大学院生の起業へのメンター、科学技術の発展に向けた経産省の官民若手イノベーション論ELPISにも所属し、若手で日本を盛り上げる活動を続ける。

■16:00~
ネットワーキング
■17:00
終了

<いばらき宇宙ビジネスサミットとは>

茨城県は昨年、「いばらき宇宙ビジネス創造拠点プロジェクト」を立ち上げ、自治体としては全国初となる、宇宙ビジネスに特化した、切れ目ない支援を実施しています。
宇宙ベンチャーの創出・誘致や宇宙ビジネスへの参入促進を目指し、宇宙ビジネスの機運醸成を進めるとともに、コーディネーターの配置や、挑戦する企業への財政支援に取り組んでいます。地方における宇宙ビジネスの裾野拡大の役割を期待され、国から「宇宙ビジネス創出推進自治体」に選定されており、このプロジェクトの一環として、昨年から「いばらき宇宙ビジネスサミット」を開催しています。

いばらき宇宙ビジネスサミット2019

茨城県では昨年から「いばらき宇宙ビジネス創造拠点プロジェクト」を立ち上げ、自治体としては全国初となる、宇宙ビジネスに特化した、切れ目ない支援を実施しています。
このプロジェクトの一環として、「いばらき宇宙ビジネスサミット2019」を開催しました。

いばらき宇宙ビジネスサミット
2019開催レポート

茨城県でパワーアップした宇宙ビジネスサミットを開催

茨城県は、2018年から自治体としては全国初となる宇宙ビジネスに特化した支援に取り組んでいます。2019年8月5日、つくば市で第2回となる宇宙ビジネスイベント『いばらき宇宙ビジネスサミット 2019』が開催されました。

開会挨拶 茨城県知事 大井川和彦
開会挨拶 茨城県知事 大井川和彦

■JAXAが支援する宇宙ベンチャー創出とは?

基調講演「JAXAの研究開発と新しい宇宙ビジネスの時代」

JAXA理事・宇宙飛行士 若田光一氏
JAXA理事・宇宙飛行士 若田光一氏

こうのとり7号機は、国際宇宙ステーション(ISS)へ約6トンの実験装置や日用品などの物資を運ぶことができる世界一の輸送能力を誇る宇宙ステーション補給機で、日本は、「こうのとり」での物資補給や宇宙飛行士の滞在で大きく貢献している。
また、国際宇宙ステーション(ISS)は、2024年に運用を終了する計画でいたが、延長運用に向けて調整しており、米国を中心に商業化の議論も進んでいる。

宇宙探査の分野では、現在進行中の小惑星探査機「はやぶさ2」や月着陸探査機「SLIM」、火星衛星探査機「MMX」など近い将来の太陽系探査を紹介。
月の近傍で2028年ごろに完成する「月ゲートウェイ」は、有人探査など月面活動を支援する拠点となり、将来は火星や月以遠を探査する拠点となる。日本からは水や酸素、二酸化炭素除去といった生命維持装置やISS補給機「こうのとり(HTV)」で培った補給技術で参画する予定でおり、9月に打ち上げられるHTV8号機には水再生装置が搭載され、日本実験棟「きぼう」で実証を開始。

また、JAXAと三菱重工業株式会社を始めとする国内の関連企業が共同開発している主力ロケット「H3」は、H-IIAロケットの後継機として開発され、2020年度に打ち上げ目標が設定されており、開発段階から企業が参加することでコストや開発期間を削減でき、海外からの衛星打ち上げ受注によって競争力を高めることが狙い。

こうした宇宙開発の目標は、国の宇宙基本計画工程表に記載され、公表されており、工程表にどのような衛星、宇宙輸送などが計画されているか明確に記載されていることから、「予見可能性を高めることで産業の参画を支援する」目的がある。
現在、世界の宇宙産業の規模は、約33兆円程度。その中で人工衛星ビジネス(ロケット打ち上げ、衛星製造、地上機器などを含む)は約26兆円と77パーセント程度を占めている。宇宙産業の売上予測は世界全体で毎年5パーセントずつ拡大しており、今後10年で現在の1.5倍規模になるという予測もある。各国の宇宙投資は、米国が2兆円と飛び抜けているが、日本では民生分野で2千億円程度と出遅れている。そのため、今後、日本は中東や東南アジアでの海外受注をめざす。

これまでの官が民をリードして宇宙開発を進める時代から、民間主導の新しい宇宙の時代が始まりつつあり、世界には650機の通信衛星網を計画しているOneWeb(日本のソフトバンクや欧州のエアバスなどが出資)や、2019年3月には新型宇宙船クルードラゴンの試験に成功、通信衛星網スターリンクや火星有人探査を計画しているスペースX、ロケット開発を進めるブルー・オリジンなどの企業がある。

では、日本ではどうかというと、日本固有の宇宙ベンチャーとして、スペースデブリ除去を計画するアストロスケール、人工流れ星のALE、月探査を行うispace、超小型衛星による地球観測網を構築するアクセルスペース、超小型衛星専用打上げロケットを開発するインターステラテクノロジズ、弾道宇宙旅行機を開発するPDエアロスペースやスペースウォーカーなどが登場してきており、JAXAで培った技術を活かし、大型アンテナを宇宙で展開する技術を開発するオリガミ・イーティーエス、超小型衛星向けのエンジンや電力制御技術を実現するパッチドコニックス、超音波で流量を計測するFlow Sensing Lab(フローセンシングラボ)、人工衛星のデータから土地を評価する天地人などの企業も登場している。

こうした宇宙ベンチャー企業は政府系投資機関や民間からの事業資金を得ることができるようになりつつあり、「宇宙産業ビジョン2030」では現在1.2兆円である宇宙産業の経済規模を、2030年代早期に2倍の2.4兆円へ拡大することを目指している。官民合わせ1千億円規模の支援を元に宇宙ベンチャーを支援し、「死の谷」と呼ばれる研究開発から事業化、成長段階への移行期に存在するギャップを乗り越える支援を行う。JAXAでは、J-SPARCというオープンイノベーションの場も生まれ、コンセプト共創タイプ、事業協同実証タイプ、などさまざまな方式で宇宙の事業化が可能になった。
茨城県でもベンチャー支援の取り組みを開始したことから、茨城から宇宙をビジネスの窓口として活用してくれる起業家に期待したい。
JAXAホームページ:http://www.jaxa.jp/index_j.html

■宇宙と異分野コラボレーションを成功させるには?

パネルディスカッション「宇宙×スポーツ」

パネリスト: 落合 陽一 メディアアーティスト/筑波大学 准教授
古川 拓生 筑波大学 体育系 准教授
川﨑 吾一 合同会社 Yspace 共同代表
金沢 慧 データスタジアム株式会社 アナリスト
モデレーター: 神武 直彦 慶應義塾大学大学院 
システムデザイン・マネジメント研究科 教授

第2部では、9月に第74回国民体育大会が開催される茨城県で「宇宙×スポーツ」をテーマとしたパネルディスカッションを開催。茨城県に縁を持つ4人の専門家がスポーツをテーマに宇宙との関連について有識者でディスカッションを実施。

いばらき宇宙ビジネスサミット2019

神武氏:宇宙業界の人は、宇宙だけでものごとを考えがちだが、実際は宇宙や衛星だけでものごとは解決できず、AIやドローン、ファブリケーションなど他の領域との組み合わせが必要。

いばらき宇宙ビジネスサミット2019

古川氏:2003年から筑波大学ラグビー部監督に就任し、2回のワールドカップに参加した立場から、スポーツ選手の身体トレーニングに宇宙技術が利用できる可能性があると考える。「トレーニングには、 効率よく痛めつけ、確実に回復させることが必要であるため、GPSロガーを選手の体に装着して走った量を計測する。(衛星利用だけではなく映像や加速度センサーなどで衝撃度なども測ることが必要)

いばらき宇宙ビジネスサミット2019

また、ハードトレーニングで体を壊さないように、回復させる技術には体の熱を取ることが必要で、ノルウェーではマイナス25度になるマグロの冷凍庫で一気に冷やすといった方法をとっているが、宇宙飛行士の熱をコントロールする技術に可能性があるのではないか。 宇宙服の中で宇宙飛行士の体を守る技術が、スポーツにも活かせる可能性がある。

金沢氏:アメリカのメジャーリーグ野球の分野では、大量のデータによって選手の行動を可視化する技術と情報公開が進んでおり、球場にはドップラーレーダーが備えられ、投球から選手の移動まですべてを映像化している。「大谷翔平選手の球質」といったデータもリーグ側から公開されているのだといいます。メリーランド州のボルチモア・オリオールズはほとんどデータ活用をしていないチームだったが、最近になってアストロズからオリオールズに元NASAのデータ解析エンジニアが移籍するなど、データの解析、という基礎的な技術は宇宙にも、スポーツにも応用の可能性がある。

いばらき宇宙ビジネスサミット2019

川﨑氏:JAXA 宇宙科学研究所で火星飛行機の研究開発や、月探査のHAKUTOに参加していた経験を活かし、月の6分の1の重力環境をVRで再現する「Yarinage MOON」など宇宙開発を支援するVRアプリケーションを開発中。月で水を探査する場合、採掘する場所や探査ルートの選定などをVRで行うことによって、月のクレーターの環境を探査の前に実感できる。宇宙開発をスピードアップする技術は、エンターテイメントや教育に加え、スポーツの分野で競技を事前に体感するといった応用がでるのではないか。

いばらき宇宙ビジネスサミット2019

落合氏:(会場からの質問に回答)「宇宙×スポーツ」といった異分野コラボレーションを成功させるためには、コラボレーションする相手から習う姿勢が大切。「初めに、『あなたの課題はなんですか』と現場に習いにいって、初めて分かることがある。予想外のことがわかったら、それを深く掘っていける時間が必要。

いばらき宇宙ビジネスサミット2019

宇宙とスポーツという異分野の融合という観点から、金沢氏は、「スポーツと宇宙の共通点は、すぐにお金になるわけではないが、取り組みたい人がたくさんいること。そこで、取り組む人の声を企業につなげる活動が必要だ。ただし、そこから先に進むためには、『なぜ必要か、それは本当に必要か突き詰める』ことが大切だ」と話した。米大リーグという大きな組織が必要なデータをデザインしていったように、全体のためになるアウトプットのあり方を検討する枠組みが求められる。また、神武氏は、データ共有の枠組みのあり方には、「欧州には地球観測衛星の情報などを共有する際のESAスタンダードというものがあり、日本もこうした方式を学べる」といい、多様な民間企業が宇宙活動に参加する場合には、方法論を共有する方法も合わせて構築していく必要がありそうだ。

■宇宙ベンチャーはソフトウェアベンチャーより起業が難しい?

「ハードテック」を成功させるためのマッチング

午後の部では、「S-Matching with 国研&ベンチャー」としてつくばに集積する国の教育・研究機関やベンチャー企業より、宇宙ビジネス関連する技術やアイデアを発表し、参加者との交流・マッチングを促進する場が設けられた。

冒頭のモデレーターコメントとして、筑波大学国際産学連携本部の尾﨑典明准教授が登壇。宇宙ビジネスコンテストS-Boosterでもメンターを務めている尾﨑氏は、ソフトウェア関連のスタートアップが成功する要因として、「スマートフォンやクラウド環境があり、短期間に、高速に開発していく“アジャイル開発”からスケールアップできること、課題とソリューションのマッチができるPSF(Problem Solution Fit)を確立してから、プロダクトとマーケットとのフィットを考えるPMF(Product Market Fit)に移行できること、連続起業を成功させているシリアルアントレプレナーといった人材の登用」を挙げた。

一方で、宇宙ベンチャーは高度な技術を取り入れ、複雑な課題に挑戦する“ハードテック”型ベンチャーが多く、ハードテックベンチャーの悩みは、「技術的に不確実性が高く、技術が成り立つかわからないこと、ラボレベルではできても、実装できるかわからないこと、スキルや知識が一般的でないためにトライアンドエラーが困難なこと。トッププレーヤーや技術を持った人が少なく、お金も時間もかかること」など、厳しい面も指摘。

いばらき宇宙ビジネスサミット2019

尾﨑氏のコメントに続いて、国研やベンチャー企業など、技術シーズの段階からビジネスプランなどを紹介。全24の充実した宇宙ビジネスのプレゼンテーションが行われた。

いばらき宇宙ビジネスサミット2019

また、同会場では、Tellus(*)を利用した衛星データに関する実習、茨城県が配置するコーディネーター((一財)宇宙システム開発利用推進機構)によるビジネス相談、国研やYspaceを始めとする茨城発宇宙ビジネスの技術の展示発表なども行われ、昨年からパワーアップしたサミットとなった。

*政府衛星データを利用した新たなビジネスマーケットプレイスを創出することを目的とした、日本初のオープン&フリーな衛星データプラットフォーム
https://www.tellusxdp.com/ja/

PROGRAM プログラム

シンポジウム

アネックス1階「昴の間」
*定員300名

■10:00~
開会挨拶
■10:05~10:45
基調講演 若田 光一氏 JAXA 
理事・宇宙飛行士

■10:45~12:15

パネルディスカッション「宇宙×スポーツ」
パネリスト

落合 陽一氏 メディアアーティスト、筑波大学 准教授
古川 拓生氏 筑波大学 体育系 准教授
川﨑 吾一氏 合同会社 Yspace 共同代表
金沢 慧氏 データスタジアム株式会社 アナリスト
モデレーター
神武 直彦氏 慶應義塾大学大学院、システムデザイン・マネジメント研究科 教授

■~12:45
名刺交換

パネリスト・モデレーター紹介

基調講演

若田 光一(わかた こういち)

JAXA 理事/宇宙飛行士

若田 光一

1987年九州大学工学部航空工学科卒業。1989年同大学院工学研究科応用力学専攻修士課程修了。2004年同大学院工学府航空宇宙工学専攻博士課程修了。博士(工学)。1989年日本航空(株)入社、機体構造技術を担当。1992年宇宙飛行士候補に選抜され、1993年NASAよりミッションスペシャリスト(MS)に認定。1996年、2000年、2009年にMSとして搭乗し、2009年には日本人として初めてISS長期滞在ミッションを実施。2014年、日本人初のISS船長(コマンダー)に就任。合計4回の総宇宙滞在時間は日本人最長。JAXA宇宙飛行士グループ長、NASA宇宙飛行士室ISS運用部門チーフ、JAXA ISSプログラムマネージャ等を歴任。2018年4月JAXA理事就任。

パネリスト

落合 陽一(おちあい よういち)

メディアアーティスト/筑波大学 准教授

落合 陽一

1987年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。デジタルネイチャー推進戦略研究基盤代表・JST CREST xDiversityプロジェクト研究代表・一般社団法人xDiversity代表理事。2015年World Technology Award、2016年Prix Ars Electronica、EUよりSTARTS Prize受賞。Laval Virtual Awardを2017年まで4年連続5回受賞など、国内外で受賞多数。直近の個展として「質量への憧憬(東京・品川、2019)」など。近著として「日本進化論(SBクリエイティブ)」、「デジタルネイチャー(PLANETS)」、写真集「質量への憧憬(amana)」

古川 拓生(ふるかわ たくお)

筑波大学 体育系 准教授

古川 拓生

1968年生まれ、山口県出身。1992年筑波大学体育専門学群卒業、1994年同大学院人間総合科学研究科修了後、英国ラフバラ大学留学を経て、1996年鹿屋体育大学着任、2003年筑波大学体育系から現在に至る。1996年ラグビー日本代表スタッフに就任し、1997年7人制ワールドカップ予選や1999年ワールドカップ本戦等に出場。大学ではラグビーのゲームパフォーマンスに関する多角的な研究を行うとともに、ラグビー部の監督として2012、2014年ラグビー大学選手権準優勝。

川﨑 吾一(かわさき ごいち) 

合同会社 Yspace 共同代表

川﨑 吾一

XR技術を用いて宇宙開発を促進する合同会社Yspaceの共同代表(Co-founder/Co-CEO)として経営を行う。東京理科大学入学後、月面探査プロジェクト「HAKUTO」に出会い、月面探査ローバー開発に参加。大学時はJAXAにて火星探査飛行機の空力設計・最適化設計の研究を行う。その後、VRを用いた火星都市のデザインコンペにて最優秀賞を受賞したことをきっかけに、XRを用いた宇宙開発に強く可能性を感じ、合同会社Yspaceを起業し現在に至る。

金沢 慧(かなざわ けい)

データスタジアム株式会社 アナリスト

金沢 慧

1984年生まれ、福島県出身。学習院大学経済学部卒業、筑波大学大学院体育研究科修了。野球データを生かしたエンターテインメントの製作に数多く携わっており、NHK BS1で放送されている「球辞苑」「ワースポ×MLB」ではデータ解説役として出演。また、プロ野球のチームに対してもセイバーメトリクスの手法を用いた分析や、トラッキングデータの解析を行っている。日本スポーツアナリスト協会の主催するイベント(スポーツアナリティクスジャパン:SAJ)では2014年の第1回から実行委員を務め、2017年は副事務局長を務めた。

モデレーター

神武 直彦

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授

神武 直彦

慶應義塾大学大学院理工学研究科修了後、宇宙開発事業団に入社。欧州宇宙機関を経て、宇宙航空開発研究機構主任開発員。H-IIAロケットの研究開発や打上げ、人工衛星搭載ソフトウェアの独立検証に従事。2009年度より慶應義塾大学准教授。2018年度より同教授。宇宙システムを利用した様々なサービス創出プロジェクトを国内外で実施すると共に、日本代表からプロスポーツ、地域スポーツまでを対象にしたスポーツ戦略立案やデータ活用の取り組みを実施。グッドデザイン賞2017, 2018や研究論文賞など多数受賞。

セミナー

■13:30~16:00

衛星データに関する講習会・操作実習
誰でもわかる衛星データセミナー ~操作実習付き!~

アネックス 1階「昴・西の間」
*定員30名
*参加者はPCご持参およびG-mailアカウントが各自必要です
(アカウントは事前に取得しておいてください)
https://accounts.google.com/b/0/SignUp?service=mail

■13:30~16:00
専門家への個別相談

アネックス 2階「有明」
*定員5組先着順 30分/組
*先着順となるため、参加頂ける方については、後日連絡いたします。

マッチング

アネックス1階「昴・中の間」
*定員150名(展示のみ観覧希望の場合は申し込み不要です)

■13:30~17:00

S-Matching with 国研&ベンチャー
 つくばに集積する国の教育・研究機関やベンチャーから、宇宙ビジネスに広く関連しそうな技術や
 アイデアを発表し、参加者との交流・マッチングを促進。
*プレゼンテーマ等は随時webサイトに掲載します。
*隣室の「昴・東の間」に展示コーナー及び名刺交換などの交流スペースを設けています。
(両室とも入退室自由、17:30まで)

モデレーター

尾﨑 典明(おざき のりあき)

エスファクトリー 代表 筑波大学国際産学連携本部 准教授
一般社団法人TXアントレプレナーパートナーズ 副代表理事

尾﨑 典明

2004年九州工業大学大学院・工学研究科物質工学専攻修了。コンサルティング会社にて企業の新事業・新商品開発支援に携わる。2009年S-factory創業、企業に加え、自治体、NPO、スタートアップに対し支援を行う傍ら、官公庁等のアドバイザー等歴任。業種業態問わず、またその事業ステージによらず、それぞれの課題に応じた支援を実践。現在、発明推進協会研究員、TXアントレプレナーパートナーズ副代表理事、NEDO NEP事業カタライザー、筑波大学国際産学連携本部准教授も兼務。

プレゼンター・テーマ一覧

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S-Matching with 国研&ベンチャー プレゼンター・テーマ一覧

13:30~15:00

No. 所属機関名 所属・役職 プレゼンター 発表カテゴリー・テーマ 概要 発表
データ
1 産業技術総合研究所 人間情報研究部門
研究グループ長
長谷川 良平 技術発表

宇宙飛行士の船外活動を支援する脳波/眼電スイッチの開発
~ ハンズフリーで意思伝達が可能なテレパシー装置の実用化に向けて ~
我々の研究グループでは、ALS患者など書字や発話が困難な重度運動機能障がい者に対するコミュニケーション支援のために、脳波や瞬きなどの生体信号に基づく意思伝達装置の開発を行なってきた。これらの技術は、船外活動のために身動きの取りにくい宇宙服を装着した宇宙飛行士が他者への意思伝達を行ったり、各種装置を操作したりするためのハンズフリーインターフェースとしても応用可能である。また、脳波スイッチの強度に着目した認知機能評価・訓練システムの開発も進めており、それらの技術は国際宇宙ステーションでの長期滞在が及ぼす脳機能への影響の解明や、単調な生活になりがちな閉鎖空間での認知機能低下の予防のためにも活用できる。
2 産業技術総合研究所 物理計測標準
研究部門
研究グループ長
雨宮 邦招 技術発表

黒を極めた「暗黒シート」-全ての光を吸収×高い耐久性―
ゴム材料の表面に光閉じ込め構造を作ることで、柔軟で耐久性にも優れた「究極の暗黒シート」を開発しました。紫外線~可視光~赤外線の全域で99.5 %以上の光を吸収し、特に熱赤外線に対しては99.9 %以上という世界最高レベルの光吸収率を達成しました。撮像/分光分析装置内の迷光/乱反射の防止に貢献します。当日は実物もお持ちしますので、見て、触れてみてください。
3 産業技術総合研究所 知能システム
研究部門
主任研究員
大山 英明 技術発表

遠隔行動誘導による宇宙ステーション・基地の遠隔作業支援
遠隔行動誘導システムとは、拡張現実感(AR: Augmented Reality)技術により、遠隔地の専門家の技能を現場で実現する革新的遠隔作業支援技術である。従来の遠隔作業システムは、オペレータがPCの前で、マウス操作等により作業支援のためのAR表示を行うが、熟練者の体で覚えた技能を有効活用することは難しい。テレイグジスタンス技術により指示者の周囲に作業環境を再現し、指示者が自分の体を使って、作業者に手本CGを提示する遠隔行動誘導技術により、熟練者の技能を有効に活用可能である。遠隔行動誘導技術は、通信時間遅れを考慮した補正技術により、宇宙ステーションや基地での作業支援に貢献できる。
4 物質・材料研究機構/合同会社アキューゼ 物質・材料研究機構・センター長
合同会社アキューゼ・CTO
川喜多 仁 技術発表

わずかな水分を見つけ出すセンサー
目に見えないほどの小さな結露や、人の目や肌から放出されるわずかな水分を、湿度計といった従来の技術よりも高速・正確に検知できる技術です。国研発ベンチャーである合同会社アキューゼを通じた提供方法と合わせてご紹介します。
5 宇宙航空研究開発機構 第一宇宙技術部門
地球観測研究センター
技術領域主幹
冨井 直弥 ビジネスプラン発表

衛星によるインフラ調査点検
国内の社会インフラの老朽化に伴う調査点検費用の高まり、技術管理者の減少が社会課題となっている。合成開口レーダ(SAR)を搭載した人工衛星ALOS-2(だいち2号)の観測データにより河川堤防などの土木インフラ構造物の変位を把握する技術を用いることで、コスト縮減、調査点検の効率化、定期測量の補完など可能となる。開発技術や今後の事業展開などの概要について説明する。
6 宇宙航空研究開発機構 航空技術部門
次世代航空イノベーションハブ ハブマネージャ
神田 淳 技術発表

路面埋設型の雪氷モニタリングセンサ
JAXAでは、雪氷状態(雪の種類や厚さ)をリアルタイムでモニタリングする世界初の埋設型雪氷モニタリングセンサの開発を進めている。センサは光とAIを用いたもので、一部技術は国交省の委託を受け産学官の共同研究により開発を行っており、小型化・高精度化を進めている。本センサは航空機の安全な離発着、運航効率向上、除雪効率向上に寄与する。また、道路の路面管理やICTの高度化、鉄道運行管理での活用も期待されている。
現在、2021年からの空港での実証が予定されているが、センサシステム事業化に向けたパートナを探しているとともに、空港以外でのセンサ実証の機会を模索している。
7 宇宙航空研究開発機構/合同会社パッチドコニックス 代表社員代理 岡部 和子 ビジネスプラン発表

はやぶさの技術を身近に実感できるスマートアウトレットブレーカー
サーバー不要の新方式エネルギーマネジメントの実現へ
JAXA 発知財である、 「 独立分散制御方式」 を 用いた製品、スマートアウトレットブレーカーを初公開。
サーバーを要せず片方向の同報と各個体での独立処理で高速かつ安定的な電力供給を可能とする。見える化のみならず、システム全体のピークカットも実現。設備の初期構築は不要な上に、既存の住宅・集合住宅・オフィス等に後づけ導入も容易とする新時代エネルギーマネジメント製品である。
8 情報通信研究機構 ワイヤレスネットワーク総合研究センター 宇宙通信研究室 研究員 阿部 侑真 技術発表

NewSpace時代の宇宙通信技術
宇宙開発には欠かせない通信技術。
これまでNICTが取り組んできた、小型衛星・CubeSatによる光衛星通信、移動体衛星通信用のアンテナ技術、フレキシブル運用が可能な衛星中継器などの宇宙通信技術に関する研究開発成果を紹介する。
これらの技術と様々な分野のユーザとの連携により、NewSpace時代の新たな価値創造を目指したい。

15:00~16:10

No. 所属機関名 所属・役職 プレゼンター 発表カテゴリー・テーマ 概要 発表
データ
筑波大学 講師 柏木 隆成 技術発表

宇宙事業に向けた高温超伝導体テラヘルツ波発振器の開発
高温超伝導体の単結晶に含まれる固有ジョセフソン接合を利用したテラヘルツ帯の電磁波発振器の開発を行っております。現在までに,0.3〜2.4 THz程度の発振周波数を得ることに成功しております。基本的には,この周波数帯域で単色の連続発振が可能です。例えば,0.5 THzで数百MHzの発振線幅の連続発振が可能です。現在は,テラヘルツ帯域の高感度電磁波検出ミキサーの局部発振器などへの利用を目指し研究を行っております。当日は,この発振器の動作原理や現状の性能などについて説明いたします。
10 茨城大学 理学部 准教授 野澤 恵 技術発表

太陽が暴走するとき、我々は生き延びることができるか
太陽からのエネルギーは地球上の生命に欠かせません。しかし、巨大な太陽面爆発(フレア)が発生すると人類社会に甚大な影響を及ぼします。1989年には、カナダにおいてフレアの影響で変電所システムが破壊され大停電が発生しました。もし、より巨大なフレアが発生すると、社会基盤となっている衛星からの通信が途絶え、その影響は地球上の広範囲に渡ります。我々は現在、太陽活動と衛星軌道の関係を研究しており、小規模な太陽活動であっても宇宙環境に影響を与えることがわかってきました。発表では太陽活動の規模の違いによる宇宙環境の影響について解説します。
11 茨城大学 広域水圏環境科学教育研究センター 教授 桑原 祐史 技術発表

地上計測と宇宙からの計測を合わせた緑地の地域性
衛星リモートセンシングによる地球観測により、都市環境の変化を時系列で把握することができます。近年では解像度だけでなく観測頻度や観測波長帯も増加し、更に多様な地球の姿が分かるようになってきました。そこで今回のプレゼンでは、地上計測によるCO2濃度データと、衛星データから生成する緑地関連の情報を組み合わせ、地域の緑地の状況を季節毎に精緻に定量化する一つの取り組みをご紹介します。ご紹介する成果内容は、現在、CO2を計測するセンサそのものや、水域直上ではどうなっているのか、いろいろな方法で計測実験を進めています。安くて簡易に沢山の計測点から構成されるセンシングシステムの将来像も併せてご紹介します。
12 茨城大学 工学部 准教授 祖田 直也 技術発表

小型高速モータの高効率高パワー密度のための鉄心形状設計
宇宙用探査ローバーや火星用ドローンなどに使用される小型モータは軽量かつ高出力であることが求められているが、バッテリーで駆動するために高効率である必要がある。高出力かつ高効率な小型モータを実現するためには、高回転数・高周波励磁においても渦電流損を抑えることの出来る極薄の電磁鋼板をモータの鉄心として利用することが有効である。しかしながら、どんなに優れた特性を持つ電磁鋼板も磁気特性を無視した鉄心形状設計を行うと逆に鉄損増加を招くこととなる。本講演では、ベクトル磁気特性を導入した有限要素磁界解析を小型モータに適用し、鉄損低減のための固定子鉄心形状について調査した結果を報告する。
13 合同会社Sigma-SAR研究所 代表 北沢 至 ビジネスプラン発表

地球観測衛星データ「合成開口レーダーデータ」の解析システムと地表面監視サービスの紹介
「Sigma-SAR Cloud Platform (SSCP)」は、地球観測衛星データ「合成開口レーダー(SAR)データ」を誰でも簡単に自分で解析することができるクラウドサービスです。SSCPでは、SAR衛星で取得したデータを元に、SAR画像を作成したり、「干渉解析」で2時期の地表の様子を比較したりすることができます。特に「干渉解析」からは、地盤の沈下や隆起、地表の構造物や植生の変化、地震や地すべり等による大規模な地面の動きや断層の出現など、さまざまな事象を検出し可視化することができます。本イベントでは、実際にSSCPを使って解析した結果からわかる地表面の変位の実例をご覧頂きます。
14 Astrocean株式会社 代表取締役 森 琢磨 技術発表

【宇宙教育×地方創生】ハイブリッドロケット洋上打上げイベント
千葉工業大学とAstroceanは3月2日に日本初のロケット洋上打上げに成功しました。そして現在9月21日~23日に次の洋上打上げを予定しています。二回目の打上げには大林組も加わり、私たちは3つの新しいことに挑戦します。1.洋上打上げ台Ocean Nano 02の改造と新技術の実験、2.打上げ実施場所の千葉県御宿町を巻き込んだクラウドファンディングの実施、3.洋上打上げを体験型のイベントにする
洋上打上げは陸上打上げに比べて安全確保が容易なため、日本中の自治体が手軽にロケット打上げイベントを開催出来る可能性があります。更に、ロケット打上げ場所を求める全国の学生団体は、自らの拠点近くでより多くの打上げ機会を得られます。
15 株式会社 天地人 代表取締役 櫻庭 康人 ビジネスプラン発表

宇宙から見つけるポテンシャル名産地
衛星データの複合的分析で、その時・その土地で最適な作物を発見し、土地選定・営農戦略に反映。その土地によりそった農業で土地の力を生かし切る。
16 合同会社Yspace 共同代表 川﨑 吾一 ビジネスプラン発表

VRを用いた宇宙開発
Yspace(ワイスペース)は宇宙VRコンテンツの開発を通じて人と宇宙をつなぐ体験の提供を行う宇宙スタートアップ企業です。航空宇宙工学やロボット工学の専門分野を基盤とし、宇宙と最先端のテクノロジーを融合させ、宇宙に携わる技術、広告、教育、エンタメなど幅広い分野で世界中の人々がこれまで出合ったことがない“初めて”の体験を届けます。現在世界では、月面探査プロジェクトが進められており、Yspaceでは先端テクノロジーであるVRを用いた宇宙開発での利用も研究開発をしています。その他にも可視化が難しい宇宙開発や天文学などもVRを用いて一般の人にも直観的に体験できるような製品も制作しております。

16:10~16:55

No. 所属機関名 所属・役職 プレゼンター 発表カテゴリー・テーマ 概要 発表
データ
17 株式会社OUTSENSE 代表取締役社長 CEO 高橋 鷹山 技術発表

宇宙居住施設の構築を目指して
私たちは、人が宇宙で生活し経済圏の構築、そして新しい文化の創出を行う人類の進化を求め、宇宙環境に対応した居住施設の構築を目指しております。宇宙開発の中で壁になっているコスト問題を乗り越えるために、折り紙の技術を用いて輸送コスト低減に取り組んでおり、実現に向けて研究開発を行なっております。
現在は、折り紙技術の開発レベルを上げるために、地上での製品化に向けた取り組みも進めており、宇宙開発と地上での事業を一緒に進めていきたいと考えております。
18 マゼランシステムズジャパン株式会社 営業部・マーケティング担当 野口 健太 技術発表/ビジネスプラン発表

準天頂衛星「みちびき」対応の高精度測位受信機メーカーのマゼランシステムズジャパンの自動運転に向けた取組とソリューション
CEATEC2015アワード受賞・CEATEC2017アワード受賞・第3回 宇宙開発利用大賞 「国土交通大臣賞」受賞。 農機、建機、産機、ドローン、自動車の自動運転がどんどん身近な物になり、 自動運転に欠かせないキーテクノロジーである『GNSS(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)』。 マゼランシステムズジャパンのGNSS受信機は既に多くの分野で、自動運転車両、移動体の量産製品にご採用頂いております。 準天頂衛星「みちびき」からのL6信号に世界で初めて対応。CLAS/MADOCA両方式、RTKにも対応。プレゼンテーションでは、これまでの取組や実績、提供できるソリューションにつき、講演。
19 STONY 医師、医学博士 石北 直之 ビジネスプラン発表

宇宙医療
宇宙には未だ麻酔器がありません。有人宇宙活動では、無補給かつ狭小なスペース、通信遅延の状況下で医療行為を行わなければならず、簡単に扱えてコンパクトな麻酔関連機器や、現地調達可能な薬剤による麻酔法の確立が急務でした。この問題を解決するのが超小型簡易吸入麻酔システム『嗅ぎ注射器』です。動力に電気を要さず、3Dプリントも可能なので、地球からどんなに離れた所でも、瞬時に送り届ける事が出来ます。この技術は、S-Booster2017にてANAHD賞、2018年にはAerospace Medical AssociationにてR&D Innovation賞を受賞しました。現在私たちは、麻酔ガスリサイクル装置を群馬県と共同開発中で、完成すれば手術時の痛みの心配が無くなる事は勿論、人工冬眠が現実のものとなるでしょう。
20 個人 後藤 将之 ビジネスプラン発表

海洋宇宙開拓事業「魚と人のコミュニケーション」
辺境の開拓史は巨大組織がインフラを整えてから始めたものではありません。
現代に残る辺境、海洋と宇宙の開発を個人で始められるビジネスにします。
21 NPO法人大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC) 理事・日本大学助教 山崎政彦 ビジネスプラン発表

「HEPTA-Sat」人工衛星ハンズオントレーニングのご紹介
HEPTA(Hands-on Education Program for Technical Advancement)-Satは、もともと、日本大学において、衛星開発新人教育用のプログラムとして開発されました。自分のペースで、手、目、耳、頭、など、体のすべてを使って知識を体得できるプログラムになっており、工学系の知識がある方はもちろん、文系の方も、プログラムの経験がない方も、終了後には、プログラミングを含む一通りの衛星製作の基礎知識が身につきます。すでに、日本国内はもとより、海外展開をはかっており、ブルガリア、南アフリカ、UAE、ネパール等に加え、昨年度はオーストラリア、オマーン、フランス、ルワンダの受講生に対してトレーニングを行っております。本プレゼンテーションでは、HEPTA-Satトレーニングの特徴や実際に受講された方のフィードバックを織り交ぜながら、人工衛星のハンズオントレーニングおよびキットのご紹介をいたします。
22 宇宙広報団体(TELSTAR) 西川 俊吾 ビジネスプラン発表

フリーペーパーを用いた宇宙広報活動
「宇宙への興味を0→1へ」を目標に大学生が集まり、中高生向けフリーペーパーを発行する宇宙広報団体TELSTARの紹介
23 宇宙開発フォーラム実行委員会(SDF) 渉外チーフ 早坂 友希 ビジネスプラン発表

宇宙開発における文理融合の実現に向けた、学際的な視点からの貢献
9月に開催する宇宙開発を学際的に扱った参加型シンポジウム「宇宙開発フォーラム2019」とメンバーの興味関心に基づいた活動である「プロジェクト」の説明。
24 宇宙建築学サークルTNL関東支部 長谷川 翔紀 ビジネスプラン発表

宇宙建築学サークルTNLにおける活動報告
学生団体である宇宙建築学サークルTNLが行なっている宇宙建築の周知活動および研究活動の報告。また、活動に関連したクラウドファンディングの告知。

展示コーナーのみ

No. 会社名
1 国立環境研究所
2 アンペックス・ジャパン株式会社
3 株式会社minsora
いばらき宇宙ビジネスサミット2018

昨年の開催内容はこちらからご覧ください。